【絵本】ふわもこねこ 「 ぼくはひつじだよ 」

 
 

それから すうかげつご、ひつじたちの けも のびてきた あるひのこと、ぼくじょうの そばを こうこうせいの おんなのこたちが とおりかかりました。
 
 
ひとりの おんなのこが なにげなく ぼくじょうを みていたら、くさのうえに ある、 しろい かたまりに きがつきました。
 
 
さいしょは、ひつじのけ でも おちているのかと おもいましたが、よくみてみると、それはなんと ねこでした。
 
 
メーくんは、きょうも したを ぺろりとだして ねむっています。
 
そのすがたの かわいらしいこと、おかしいこと!
 

 
 


 
 
 
 
 

おんなのこが、おともだち にも おしえると、みんなは キャーキャー さわぎながら、メーくんの しゃしんを とりはじめました。
 
 
あまりにも さわがしくて、おじさんも クロも きづいたくらい なのですが、メーくんは まったく おきるようすもなく、ねむりつづけていました。
 
 

 


 
 
 
 

 
これまで、まいにち おだやかに、のんびりとした じかんが すぎていた ぼくじょう でしたが、これが キッカケで、たいへんなことが おこってしまいました。
 
 
メーくんを みた おんなのこたちが、メーくんのしゃしんを ネットじょうに あげてしまったのです。
 
 
”ふわふわ もこもこした ねこが かわいすぎる” ということで、そのしゃしんが たくさんのひとの めにとまり、せけんでは ちょっとした メーくんブームが おきてしまいました。
 

 
 
 


 
 

 
 
こまってしまったのは、ぼくじょうの おじさんです。
 
 
ほんもののメーくんを ひとめ みようと、ぜんこくかくちから おおくのひとが おとずれるようになり、このぼくじょうが かんこうか してしまいました。
 

 
 
 


 
 
 

 
おじさんが いちばん しんぱいしたのは、ひつじたちの ストレスでした。
 
 
メーくんが ゆうめいに なったことで、ひつじたちや クロにも めをむけられるように なりました。
 
 
とまどっている ひつじや クロのすがたも、まいにち ネットじょうで みられるように なりました。
 
 
じけんのもと となった メーくんは というと、なにが おこっているのか きづかず、 いつものように のんきに すごしていました。
 
 
そのすがたが また、このぼくじょうに おとずれた ひとたちを よろこばせていました。
 
 
 
 

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